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横堀 伸一*; 河口 優子*; Yang, Y.*; 川尻 成俊*; 白石 啓祐*; 清水 康之*; 高橋 勇太*; 杉野 朋弘*; 鳴海 一成; 佐藤 勝也; et al.
no journal, ,
地地球以外の天体に生命(又はその痕跡)を探そうとする研究、探査が盛んに行われるようになってくるとともに、「パンスペルミア仮説」が再考されている。そのようなパンスペルミアがそもそも可能であるかを検討するため、微生物の宇宙空間曝露実験による生命の宇宙空間での長期間生存可能性の検証が行われてきた。われわれは、ISS-JEM(国際宇宙ステーション・日本実験棟)曝露部上での微生物と生命材料となり得る有機化合物の天体間の移動の可能性の検討と微小隕石の検出及び解析実験を提案し[たんぽぽ:有機物・微生物の宇宙曝露と宇宙塵・微生物の捕集]、2013年度に実験開始を実現するため、準備を進めている。超低密度エアロゲルを長期間(1年以上)曝露し、惑星間塵や宇宙デブリを含む微粒子を捕集するとともに、新規に開発したエアロゲルの利用可能性を検証する。捕集された微粒子とそれが形成する衝突痕(トラック)に対して、微生物又は微生物関連生体高分子(DNA等)の検出を試み、ISS軌道(高度約400km)での地球由来微生物の存在密度の上限を推定する。また、微生物を宇宙曝露することにより、微生物の宇宙環境での生存可能性と生存に影響を与える環境因子について推定を行う。
小野寺 威文; 中村 顕*; 佐藤 勝也; 太田 敏博*; 鳴海 一成
no journal, ,
これまでに、放射線抵抗性細菌と高度好熱菌の,オルソログである, 及び, 遺伝子破壊株作製に成功したこと、これらの遺伝子破壊株がDNA架橋剤であるmitomycin C (MMC)に対して著しい感受性を示すことを報告してきた。当該遺伝子は、及びの増殖に必須ではなく、さらにDNA修復に関連する新規の遺伝子である可能性が見いだされた。本研究では、及び遺伝子破壊株のMMCに対する感受性が当該遺伝子の機能欠損に起因することを確かめるために、野生型の及び発現プラスミドを各遺伝子破壊株に導入して遺伝子相補試験を行った。また、, オルソログの機能は生物間で共通しているかを調べるために、と発現プラスミドを及び遺伝子破壊株に導入してMMCに対する生存率を測定することで、生物間における及びオルソログの機能共通性を解析したので報告する。
櫛田 卓志*; 鳴海 一成; 藤原 伸介*; 今中 忠行*; 東端 啓貴*
no journal, ,
超好熱性アーキアの遺伝子破壊株の作製に成功し、DNA polymerase Bが当該微生物の生育に必須ではないことを発見した。また、この遺伝子破壊株はDNA損傷ストレスに対して高い感受性を示したことから、従来考えられていたDNA複製型polymeraseではなく、DNA修復型polymeraseであると強く示唆されている。一方、DNAは熱によっても不安定化し、化学的分解が促進される。例えば、脱プリン化に起因する鎖切断などがあげられ、熱によるDNA損傷も、最終的にはDNA polymeraseを含めた修復タンパク質による修復を受けると推測される。そこで現在、至適温度以上の高温条件における遺伝子破壊株の表現型解析を進めている。